カリスマ家政婦になる秘訣を徹底解説 ②家事知識・スキル編
~家事代行・家政婦サービススタッフに必要な3つの要素~
さて、これから家事代行サービスや家政婦を目指している方。仕事を行う上で必要な要素を3つ挙げてみます。①「モチベーション・マインド」、②「家事知識、スキル」、③「コミュニケーション、第一印象」です。①は心、気持ちの部分、②は技術的な部分、③は態度、振る舞いの部分と言い換えることができます。この「心」「技」「態」が備わっていることが理想的です。今回は②「家事知識・スキル」について、働く上での理想像をみていきましょう。
●家事知識・スキル
□高度な家事知識を持っている
▼説明書を見なくても掃除用具や家電製品などの基本操作ができる
▼見慣れない掃除用具や家電製品についても、説明書を読んで自分で操作できる
▼素材や家材についての知識があり、汚れの種類や掃除する箇所、洗濯する物の材質に合った道具や洗剤を使用できる
▼日頃からアンテナを張り、作業で活かせる効率の良い道具や方法を研究している
・ 掃除用具や家電製品など「新製品」が出れば積極的に情報収集している(店に足を運ぶ、雑誌やネットで調べる、など)
・ 「家事のコツ」のようなものも知っている(ティッシュペーパーで洗剤の湿布をする、など)
□高度な家事スキルを持っている
【掃除】
▼洗剤や道具が揃っていなくても自分で工夫して代用品で掃除できる
▼汚れの度合いに応じた掃除方法(道具や洗剤)を知っていて、使い分けることができる
▼作業完了後には“ピカピカの状態”が作れる
(ピカピカの状態とは?)
・ 掃除の後には髪の毛1本落ちていない
・ 窓ガラスや鏡に曇りが一切ない
・ 水周りの湯垢やぬめりがない
・ 水滴が全く残っていない
・ スイッチ類、ドアノブ周りに指紋などが残っていない
・ ドアのレールやサッシもピカピカ
・ 小物類もすべてきれいに拭かれていて汚れがない
・ 家具の脚や側面にも汚れがない
・ 壁にも手垢や汚れが付いていない
・ ハバキの上にホコリがない
・ ベッドのシーツ類は折り目がピシッとしてシワひとつない
・ カーペットに残る掃除跡が一方向に揃っている
・ イスやテーブルなどの家具がまっすぐ整えて置かれている
・ クッションは上下を正しく揃えて置かれている
・ モノは揃えて上下左右にまっすぐに置かれている
(こんなところまでキレイ!)
・ 床に置いてあるものの下
・ ラグやカーペットの下
・ 家具や家電製品のうしろ
・ 電球や照明器具の傘
・ カーテンレールの上など高いところ
・ コンセントプラグやコードのホコリ
・ 網戸のホコリ
・ ウォシュレットのノズル
(ものの並べ方)
・ 導線を考えて、よく使うものを取りやすいところへ置く
・ 奥から手前へ、高いものから低いものへ、高さを揃える
・ ラベルをこちら向きに揃えて置く
【片付け・整理収納】
▼整理収納が得意で、普段から自宅でもこだわりを持ってやっている
▼やみくもに片付けるのではなく、事前にプランを考えてから作業に取り掛かることができる
▼片付けに必要なステップをひとつずつ踏むことができる
(まとめる)
① 整理するものが何かを正しく把握する
② 収納スペースがどこでどれくらいあるかを把握する
(分ける)
③ 必要なものと捨てるものを分ける(※お客様と適宜相談しながら仕分けることができる)
④ モノをジャンルで分類する(用途別、使用頻度別、など)
(片付ける)
⑤ 収納場所を大きなゾーンごとに分け、分類ごとにまとめて収納する
⑥ 生活感のあるものは「隠す」、よく使うものはカゴに入れるなどして見栄えよく「出す」、インテリア的なものは「見せる」
▼結果として、どこに何があるかが明確で、必要なものはすぐに取り出せる、すぐに使える状態になる
【料理】
▼調理の基本(生・焼・炒・煮・蒸・揚)を熟知している
▼料理や食材ごとのカロリーや成分を把握している
▼レパートリーが和・洋・中に偏りなく豊富で、一般的な家庭料理であればお客様からリクエストされたものがその場で作れる
▼普段から自宅でレトルトや出汁のもと等を使わない料理を実践しており、お客様宅でも必要に応じて手間を掛けられる
・ 和: 出汁を素材から取る、魚を3枚におろす、揚げ物ができる
・ 洋: ソースから手作りできる(パスタソースなど)
・ 中: レトルトを使わずに味付けができる
▼時間と材料の制約がある中での料理ができる
・ 冷蔵庫にある食材で料理ができる
・ 与えられた時間に応じた手間の掛け方ができる
▼単にマニュアルどおり作るのではなく、ちょっとしたひと工夫や味付けのアレンジができる
・ 隠し味を入れる、食材の切り方を工夫する、下ごしらえにひと手間かける、など
・ おいしいだけでなく、彩りやボリュームなどの見た目にも配慮した献立作成や盛り付けをすることができる
□時間内で順序立てて効率の良い作業ができる
▼見えないこだわり(=スタッフ目線)よりも、見た目を意識して見える箇所(=お客様目線)を優先できる(×風呂の排水口)
▼「汚れがひどい」、「洗い物が多い」などの時にも1箇所にとらわれず、ペース配分を調整しながら一通りの作業を終えられる
▼いつもと違う状況があったとしても安易に無償残業することなく、必ず時間内でサービスを終えられる(=時間を安売りしない)
□時間内で作業が終わらない(終わりそうにない)場合があっても正しく対応できる
▼何故できなかったか(できなさそうなのか)の理由を自分で説明できる
・ 毎日○○○に△分かかるので・・・
・ いつもより○○○なので・・・
・ お部屋の状況が○○になってきたので・・・
▼その理由を踏まえて自分でお客様と次回以降の改善策について話し合える
▼サービスとしてできないことは勝手に安請け合いしない(お客様に失礼にならないように断れる
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