近年テレビやドラマなどでも多く取り上げられたことで、認知度が上がりつつある家事代行や家政婦サービスは、仕事を中心としたライフスタイル世帯の増加や高齢化社会に伴い、需要がますます高まっています。

　ここでは、仕事として家事サービスを行う際、どのような経験が活かされているかについて、具体的に紹介したいと思います。

　家事代行や家政婦サービスは、その名の通り、日々自宅で行っている掃除や洗濯、料理等を中心に、その他生活から派生する家事全般を依頼者に代わって行うことになりますので、原則としては家事経験、特に主婦経験が活かされる仕事と言えます。普段、妻として、母として家族が気持ちよく生活できる様に努めていることが仕事になるということは、とてもやりがいがありますよね。

　また、家事サービスは、小さなお子様や育ちざかりのお子様がいる家庭からの依頼も多く、育児経験や子育て経験を必須とする場合もあり、主婦力を発揮する仕事としてはうってつけと言えるでしょう。

　実際、昨今の核家族化に伴い、身近に両親がいない依頼者家族にとっては、困ったことはもちろん、ちょっとしたことでも気軽にアドバイスがもらえるのは安心で心強いという声も数多く聞こえてきます。第二の母親的な存在として、必要とされ喜ばれるのは、誇らしいことですよね。

　さて、ここからは前述した主婦経験はもちろん、家事サービスの中で最もニーズが高い「掃除」全般で活かせる経験を中心にみていきましょう。「掃除」という点では、ビル清掃やマンション清掃、ハウスクリーニング等の経験があれば、その経験を活かすことができるでしょう。一般的な掃除道具を利用してサービスを行う家事サービスとは違い、専門の器具や特殊な薬品を利用しての業務経験ではありますが、身についたその知識は強みになります。

　他、ホテルなどの客室清掃としてベットメイキングやアメニティの整頓等の経験があれば、決まった時間内にテキパキと作業を行うという点では家事サービスと共通している部分があるので、身についた時間感覚や業務知識は、即役に立つでしょう。

　そもそも、家事サービスを利用するお客様の要望は多岐に渡り、それをきちんと把握し要望通りにサービスすることは大前提です。よって、お客様とのコミュニケーションや傾聴力は大変重要な部分です。例えば、飲食店やスーパー等、お客様への臨機応変かつ丁寧な対応を求められる接客経験があれば、お客様との信頼関係を深めるためにも特に有効と言えるでしょう。

　専業主婦の方、久しぶりに仕事復帰を考えている方、是非、自身が持つ経験を活かして働いてみませんか。