家事代行サービスの「お客様に納得していただける業務報告」のコツについて徹底解説
家事代行や家政婦サービスの仕事では、家庭とは違って作業が終わった事をお客様にお伝えする事が必要です。同じ作業内容だったとしても、正確に報告するかしないかでお客様への印象は大きく変わってきます。家事のプロフェッショナルとして、「自分がお客様だったら、どんな印象を受けるか?」という事を意識して業務報告を行う事が大切です。そうは言っても、自宅で家事をする時に家族にひとつひとつ報告する事はあまりないと思いますので、具体的にどのように報告するかを説明します。
~業務報告の仕方~
業務報告をする際に、お客様から依頼された作業を全てできた場合やそうでない場合など様々なケースに応じた報告をする必要があります。下記に様々な場面を想定し、業務報告の仕方を解説していきます。
(※下記はあくまで一例です。会社毎にルールがありますので所属会社のルールに従いましょう。)
【A 全ての作業が問題なく完了した場合】
問題なく完了していれば、報告の必要がないと考えがちですがそうではありません。問題なく作業ができても、その旨をきちんと報告した上で何かお気づきの点がないかを確認しましょう。また、報告の際に依頼箇所毎にひとつずつ報告することで、お客様も「お願いした事をきちんと認識してくれている。」という信頼を得ることにも繋がります。
【B できないことがあった場合】
全ての作業ができなかった場合。例えば、キッチンが普段よりも汚れていていつもより多めに時間を割いた為、バスルームと洗面所の細かい所ができなかった場合。このケースは、できなかった理由を正しく説明する必要があります。キッチンが普段よりも汚れていたこと自体は、自分に非がある訳ではありません。お客様に作業箇所の状態を知っていただく為にも、できなかった理由を正しく説明しましょう。その上で、十分にできなかった箇所については、次回以降きちんと対応する旨を併せて報告してください。
【C 指示を間違えてしまった場合】
お客様からの指示を間違えてしまったことに気がついた場合はどうでしょう?
これはもうお分かりですね。指示を間違えてしまったのですから、まずは丁寧にお詫びをしましょう。今後はミスがないようにして、次回、ご指示通りに作業する事をお伝えします。
【D 時間内で作業が終わらなかった場合】
予定の終了時刻が来た時点で、ハンカチ2枚のアイロン掛けが終わっていない状態であった場合。皆さんならどうしますか?先に注釈した通り、所属会社毎のルールに基づいてサービスを行うことが前提ですが、ハンカチ2枚のアイロン掛け程度なら5分も掛かりませんよね。お客様に、後アイロン掛け2枚なので数分で終わる旨をお伝えし、延長ではなくサービス時間内の作業としてきちんと終えてから終了します。と報告した方がお客様本位ですよね。
【E 気になることがあった】
お客様がしまい忘れた現金がテーブルの上に置かれたまま。この場合はどうでしょうか。気になりますよね?この場合、現金等の貴重品には絶対触らないことを徹底してください。その上で、まずはお客様に現金をしまって頂く様お願いしましょう。難しい場合は、その周囲には一切手を触れずに作業する旨をお伝えする事が重要です。
~業務報告のまとめ~
業務報告すべき内容は大きく分けると下記の通りです。
- できたこと
⇒ 問題なく作業が完了してもきちんと報告します。
- できなかったこと
⇒ できなかった理由と今後の対応方法をお伝えします。
- その他気になったこと
⇒ 前途した現金の例のように具体的にお伝えして、場合によってはお客様に対応をお願いします。
尚、ご不在のお客様宅での業務報告は、書面やメールでのやり取りになります。普段お会いできないからこそ、内容や言葉遣いなどは、口頭でお伝えする時よりもより丁寧に説明する。また、整った文字で記入するなどの配慮も必要です。その際には感謝の言葉を添える事も大切です。
以上、言わなくても分かってもらえると勝手に判断せずに、些細な事でもお客様に報告する習慣を付ける事が大切です。きちんと作業を行っていても適切に報告しなければお客様からの信頼を無くしてしまう事になるので注意しましょう。
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