家事代行サービスってお得?普段の家事を時給に換算して比較してみましょう!
毎日の生活に欠かせず、終わりのない仕事、それが家事です。炊事・掃除・洗濯・買い物・育児・他多数、どこまでやるかは自身の度合いですが、どれも全くやらずにいたら日常生活は送れません。外食・外注と手段が増えたとは言え、時間も場面も限られますから、結局のところ家にかかわる誰かがやらなければならないことに。そしてその大半を担っているのが主婦の皆さんです。昔から男性は外が仕事、女性は内が仕事と互いに役柄が異なっていた所以ではありますが、主婦たることは家事から逃れられないのが現状です。
さて通常、仕事には給与が発生します。市場を介することで、労働の対価が賃金として明確になり支払われる仕組みです。ですが家事は、市場を介さない代表的な無償労働、なんだか不公平に感じますね。社会では女性の労働力が求められ、女性活躍推進法(2016)が施行されたというのに、必要とされる一番の場で給与が発生しないのですから。そう強く感じられるようになってきたのも、女性の社会進出が一般的となったことにより、夫婦共働きが増加したことによるでしょう。夫も妻も外で仕事を持つのに妻にかかる内での家事は変わらずのしかかる。その具体的状況が「国民生活時間調査(NHK/2015)」から読み取れます。
▼家事にかける時間の平日平均 : 女性4時間18分 / 男性54分
女性は男性のおよそ5倍、家事に従事していることがわかります。ちなみに「既婚有職女性子供あり」の場合5時間15分、「既婚有職者以外女性子供あり(専業主婦)」は9時間35分です。男女比率はほぼ予想通りなのではないでしょうか。
そしてこの女性の労働力によって成り立つ家事を、時給として他業種から置き換えた資料がありますので見てみましょう(「家事活動等の評価について(内閣府/2013)」)。
・炊事(調理師等) 1,163円
・掃除(ビル清掃等) 992円
・洗濯(クリーニング業等) 1,015円
・裁縫(縫製業等) 858円
・介護(ホームヘルパー等) 1,193円
・育児(保育士) 1,238円
・買物(用務員) 1,141円
いかがですか。思っていたより高い?安い?生憎と家事は数種同時にこなすことが普通なので上記のようにキッチリ分けることは難しいですが、ご自身の配分で計算してみてください。
▼(例)お子さんの相手をしながら食事の支度をして片付けてキッチン回りを掃除して2時間かかった場合
⇒概算2,262円(1,238円+1,163円+992円÷3種×2時間)⇒時給1,131円
家庭内で捻出していくには現実的ではありませんが、不明瞭な家事が多少なりとも明確になりますので、家事にかかる費用としてご家族でぜひ共有してみてくださいね。でも一番重要なのは、感謝し合う気持ちであることをお忘れなく。
最後に、現在の女性のパート平均時給は1,074円ですが(「賃金構造基本統計調査(厚生労働省/2017)」)、家事代行サービスの相場は1,000円~1,500円と比較的高時給です。なぜなら技術職であり、柔軟性・機密性と求められるものが多く、つまりは家事が重要な仕事として社会的に認められたからです。誇りを持って家事に勤しんでください。もし環境が許されるのなら、家事を外の仕事として試してみてはいかがですか。あなたの家事力を喜んでくれる人がたくさんいますよ。
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