家事代行や家政婦サービスを行う上での仕事としての家事とは、家事のプロフェッショナルとしてお客様から要望された全ての作業を終えることはもちろん、全ての作業を限られた時間の中で終えなければなりません。

～時間内作業をする為にはどうしたらいいでしょうか？～

　お客様の要望を全て時間の中で終える為には、必ず最初に全体の「時間配分」を考える必要があります。

　これまで自宅で家事をするときに、お風呂掃除に何分かかっているか、キッチンやトイレ掃除に何分かかっているかなど作業箇所ごとにそれぞれどの位時間がかかっているかを計ったことはありますか？

　時間配分を考えると簡単に言ってもほとんどの方が細かく時間設定を行ったことはないと思うのでなかなかできる事ではありません。家事代行や家政婦サービスの仕事を始める際には、一度、自宅で実際に各箇所ごとの作業時間を計って作業してみる事が大切です。実際に時間を計ってみると、キッチンの掃除にこんなに時間がかかっている！とか、バスルームを排気口まで掃除をしていると、気づいたらこんなに時間が経っている！逆にいつもしっかりとトイレ掃除をしているつもりだったのに、そんなに時間がかかっていなかった。など様々な気づきがあります。ご自身でそれぞれの場所の掃除にかかる時間を基準として持っておくと、お客様のお宅で作業に入る前におおよその時間の目安を立てる事が出来るのです。また、その基準を持っている事によって、お客様宅のバスルームは広くて結構汚れているから時間を多めに取ろうとか、トイレは2か所あるから倍の時間が必要だろうとか、洗面台はあまり汚れてないから10分くらいかなという事を推測する事が出来るし、お客様はリビングの汚れを気にしていたから、しっかりと掃除機掛けに時間を取ろうなどと考える事も出来ます。

～実際にお仕事をする時の注意点～

　実際の仕事では、時計を身に付けて、常に時間に気を配りながら作業をする事が必要です。万が一、時間配分をせずに、なんとなく目についた所から見切り発車で作業に取り掛かってしまうと、時間内に全ての作業を終えられず、キレイな場所とそうでない所の差が激しくなってしまいます。そうなると、お客様にご満足頂く事が出来ません。きちんと時間配分を考えて作業する事で全体の仕上がりのバランスが良く、終了時間の目標があるのでテキパキと動く事もできます。

　まずは、作業に入る前に広さや汚れ具合等、全体をよく見て、場所ごとのおおよその時間の目安を立てた上で時間配分を考え、計画的に作業を行う事を習慣づけましょう。とは言っても、同じお宅でも毎回同じ状況ではなく日によって汚れ具合も違います。毎回同じ時間でできるとは限らないので、十分に注意が必要です。